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【障害年金】うつ病も障害年金の対象です。傷病別では「精神の障害」による支給が突出。

年金額や年金の保険料について

こんにちは、福岡市博多区の社会保険労務士・FP(ファイナンシャルプランナー)の井村太郎です!

「障害年金」と聞くと、目の障害や手当が不自由になった(例えば、車いすなど)ときに支給される年金だとイメージされがちですが、実はほとんどの傷病が障害年金の対象になり得ます。

精神疾患を有する総患者数は増加傾向

精神疾患を有する総患者数は、年々増加しており、平成29年時点で約419万人。

平成14年時点の約258万人と比較すると、約161万人も増えており、約1.62倍となっています。

また、精神疾患を有する外来患者数のうち、傷病別にみると、特に気分(感情)障害(躁うつを含む)が約1.8倍、神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害が約1.7倍と増加割合が顕著です。

うつ病や躁うつ病といった気分障害は、精神的・身体的ストレス等を背景に、重症化すると「死んでしまいたいほどの辛い気持ち」といった希死念慮や自殺願望が現れることもあるため、精神科や心療内科といった専門家への早めの相談が重要です。

尤も、ストレスが以下の様な身体症状として現れ、最初に内科にかかることが多いのも事実。

  • 食欲不振
  • 寝付けない、中途覚醒、過度に寝てしまう、といった睡眠障害
  • 疲れやすい、体がだるい
  • 肩こりや頭痛
  • 腹痛や便秘、下痢といった胃腸の不調
  • めまいなど

上記のとおり、うつ症状は心だけでなく身体症状としても現れるので注意が必要です。

参考:精神疾患を有する総患者数の推移(厚生労働省)

精神の障害(うつ病など)と障害年金について

傷病別では「精神の障害」による支給が突出

新規裁定について、診断書の種類別支給件数を見ると、精神障害・知的障害や肢体障害が多くなっており、なかでも精神の障害が全体(障害基礎・障害厚生合計)の約6割と突出しています。

障害基礎年金に関して言えば、全体の4分の3の約75%が精神の障害での支給になります。

診断書種類別支給件数

引用:障害年金の業務統計等について(厚生労働省年金局日本年金機構)

うつ病など「精神の障害」での障害年金の申請が難しい理由

うつ病など「精神の障害」での障害年金の申請は難しい場合があります。

それは、眼の障害や肢体の障害であれば、視力や視野の検査、手や足・可動域の検査で障害の状態が数値で明確に分かるのに対し、うつ病などの精神の障害の場合は数値での算出ができないためです。

そのため、診断書を作成する医師によって内容(障害の状態)が異なることもあり、この点が「精神の障害」での障害年金の申請が難しい部分になります。

そのため、ご自身の症状を適切に医師に伝えることはとても重要になります。

おわりに

長時間労働やセクハラ、パワハラといったハラスメントなど、ストレス過多の社会においては誰しもがメンタル不調になり得ます。

そんな社会だからこそ、いざというときには国の社会保障である「障害年金制度」を皆さんに活用していただきたいと思います。


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