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常識、普通、一般的を疑う

こんにちは、福岡市博多区の社会保険労務士・FP(ファイナンシャルプランナー)の井村太郎です!

ときには常識、普通、一般的を疑ってみましょう。

クリティカル・シンキング、知的柔軟性

常識、普通、一般的を疑うとは、要するにクリティカル・シンキングや知的柔軟性のこと。

クリティカル・シンキングとは「批判的思考」のことで、VIA強みテストで言うところの「知的柔軟性」のことです。

概説としては以下のとおり。

・多角的な視点から物事を考え、検討する

・安易に判断しない、安易に結論を下さない

・事実、証拠に基づいて考えや結論、判断を変えることができる

クリティカル・シンキング、知的柔軟性は個人の強み

人間が持っている徳性、強みを24つに分類したVIA理論。そのVIA理論にある通り「知的柔軟性」は強みになります。(個性と言った方が適切かもしれません。)

そして、その24つのうちの上位5つが「自分を特徴づける強み」と考えられています。

ちなみに実際にそのVIAテストを受けたところ、私は第4位が「知的柔軟性」でした。

身の回りのことを疑ってみる

身の回りの常識、普通、一般的を疑ってみましょう。例えば、

・国の借金で財政破綻する

・将来年金がもらえるか分からない

・日本が経済成長しないのはイノベーションが足りないからだ

・二酸化炭素の排出で地球温暖化が進んでいる

・日本は人口が減少しているから移民が必要

・日本は貿易立国。外国依存。など。

なお、「国の借金で財政破綻する」という嘘に関しては以前よりも広く知られるようになっており、国の借金とは、正しくは政府の負債。そして、国債は単なる通貨発行、政府債務残高は単なる通貨の発行履歴、自国通貨建て国債のデフォルトはあり得ない、といったことを知っている方も多いかと思います(国民全体、有権者全体でみれば相対的に少ないかもしれませんが)。

自民党の麻生太郎議員や財務省の公式見解(外国格付け会社宛意見書)、黒田東彦日本銀行総裁、元FRB議長のアラン・グリーンスパンなど多くの著名人が「自国通貨建て国債のデフォルトはあり得ない」ことを主張しています。

そもそも、財政危機は1980年代から「財政非常事態宣言(鈴木善幸首相)」「財政危機宣言(武村正義蔵相)」のようにさんざん叫ばれてきましたが、今もなお国債の長期金利と物価上昇率(コアコアCPI)は0近辺。何かおかしいと思うのが普通(笑)ではないでしょうか。

ときには常識、普通、一般的を疑ってみましょう

上記のように、そもそも個々人によって経験や知識量が異なるため、常識、普通、一般的の様な抽象的な言葉はあまり意味がありません。

国の借金の例が分かりやすいかと思いますが、貨幣やマクロ経済に明るくない方であれば通貨発行権のある(統合)政府を企業や家計と同じように「無駄を削れ!無駄遣いをするな!」と考えるのも無理はありません。

私の常識・普通は、他者の常識・普通とは当然異なりますし、その逆も然り。(もちろん、法律は守るべき、他人を傷つけてはいけないなどが共通の常識であることは当然ですが。)

とはいえ、何でもかんでも疑っていてはきりが無いので、ときには常識、普通、一般的を疑ってみましょう。

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